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シニアライフを探求するシニアブログのチム(@tikao2440)です。(^▽^)
「厚生労働省」によると離婚件数は、平成14年には約30万件まで増えその後、離婚件数は
減少傾向にあり、今後も結婚件数の減少に伴い離婚件数も減っていくものと予想されます。
しかし、同居年数別の離婚の割合は、20年以上一緒に過ごした夫婦のみ唯一右肩上がりで、結婚年数別の割合の20%に到達する勢いになっています。
ここでは、長年連れ添った夫婦が定年退職を機に離婚に至らないために、というより定年退職後の夫婦のあり方をコミュニケーションによって構築するためにはどうしたらよいか、その結果新しい夫婦関係を築き、楽しい老後を過ごすことができたらと思い記事にしてみました。
熟年離婚傾向と推移の統計
60歳代以上の熟年離婚を語る前に全体の数字について把握しておきます。
引用元:厚生労働省|離婚件数の年次推移
平成20年までの、古い統計になりますが、傾向は把握できると思います。平成14年をピークに離婚件数は減少していますが、少子化と晩婚化の婚姻件数が年々減少していることによります。
にも拘らず、20年以上連れ添った離婚件数は昭和25年以来、増加傾向にあります。
平成30年度では、20年以上25年未満44.3%、30年未満26.6%、35年未満13.1%、35年以上16%となり、20年以上の離婚組数は、38 539組になります。(厚生労働省統計表)
正しかった離婚、誤った離婚、早まった離婚色々あると思われますが、それは当事者しか判断できません。正しかった離婚はいいとして、誤った離婚、早まった離婚にならないために何か努力すべき点はなかったのか、考察してみます。
離婚の原因と要因
男性 | 女性 |
1.性格が合わない(価値観の不一致)65% | 性格が合わない(価値観の不一致)45% |
2.精神的に虐待する18% | 生活費を渡さない27% |
3.異性関係15% | 精神的に虐待する25% |
4.家族親族と折り合いが悪い15% | 暴力を振るう25% |
5.セックスレス12% | 異性関係19% |
6.浪費する10% | 浪費する10% |
離婚の原因として、第1位の「1.性格が合わない(価値観の不一致)」があります。
結婚する前のお付き合いで、ある程度自分の好みや将来の伴侶として許容できる人かどうか、充分考えての決断だと思いますが、結婚前に相手のすべてを見抜くことは不可能でしょう。
容姿だったり、顔だったり自分好みのある一点だけを過剰に受け入れている面があり、そのために一番大事な「性格の相性」を疎かにしてしまいがちです。
又、ここには、「出来ちゃった結婚」、「しがらみ結婚」、「経済的結婚」など、止むを得ず一緒になってしまったが故に相手をよく知ることが出来なかった理由があります。
例え、「1.性格が合わない(価値観の不一致)」をクリアしたとしても結婚生活には、2.以降の様々な原因、要因が生まれてきます。
熟年離婚は、前述の様々な原因、要因を取り除き乗り越えてきたにも拘らず、新たな問題で熟年離婚に至ってしまうのです。その理由が、
・「金の切れ目が縁の切れ目」
・「顔あわせる時間が長くて苦痛」
・「妻とせめぎあい」
次項で詳しく解説します。
定年後の変ったことや問題点
定年退職後の大きな変化といえば、仕事が無くなって毎日、妻と自宅で一緒にいること、現役時代とは環境が様変わりして、何かと近くに存在する妻(夫)の行動が気になるようになる、というのが大半ではないでしょうか、
雇用延長の場合は、左程環境は変らず、労働時間を調整しながら徐々に在宅時間に移行していけば理想でしょう。前述した
・「金の切れ目が縁の切れ目」とは、充分な年金であれば問題ないが、一部の上流階級を除き、
一般庶民は非課税ギリギリの年金です。そこにきて、働こうともせず家でゴロゴロしていたら、
家事全般を押し付けられている妻はストレスが溜まっていきます。
・「顔あわせる時間が長くて苦痛」とは、現役時代が長く会社でのコミュニケーションや付き合い
方には長けているものの、こと長年一緒に連れ添った妻との会話、コミュニケーションには戸惑
ってしまうのです。
・「妻とせめぎあい」とは、毎日一日中一緒にいることで、相手の粗さがしをして、お互いをせめ
ぎあうようになり存在の否定、人格否定、夫婦喧嘩の後は無視や無関心に陥ってしまう。
その他にも問題が顕在化して熟年離婚に繋がるケースがあります。
浮気や不倫、金銭的なトラブル、セックスレス、性格の不一致など・・・。
コミュニケーションのあり方とは
前述した定年退職後の気まずい夫婦関係に陥ってしまった場合の提案として、
・悪い所や気になる所を指摘して、相手を変えようとしない
・相手の良い所を探して人格を尊重する態度、言語をつかう
・週に何日かは、どちらかが働きに出る(無報酬でも良い、ボランティアなど)
・週に一度は、夫婦で近くの公園や日帰り旅行などを企画して息抜きする
・家事を一部引き受けて妻の負担を軽くする
・会話によって、夫婦で協力し合って楽しい老後生活を送るという目標を共有する
・LINEの連絡通話を使って、懸案事項をトークし合ってみる
・webコミュニケーション広場に夫婦で参加してみる
・webチャットを夫婦で始めてみる
など、マンネリ化した日常会話を意識して変えてみることは、新しい発見、問題解決の糸口が見つかる可能性があります。是非、夫婦でトライしてみていただきたい。
その時大事なことは、相手に押し付けることなく対等な立場で楽しむことを心がけてください。
旅行や鑑賞、見学などで注意すること
退職後は、ゆっくり夫婦で旅行に行ったり、趣味の習い事をやろうと一方的に思い描いてはいませんか、お互いが極度の期待を掛けているとその食い違いが反発を買うことになりかねません。
長年連れ添った夫婦で、相手のことは充分理解していると勘違いしていませんか、男は案外単純で女は複雑で理解しがたいものです。
男性は、夫婦で旅行に行きたいものですが、女性はそうでもないとか、夫との旅行では、会話は弾まないし楽しくない、日常の生活の延長に思えてしまうのでしょう!
夫婦はお互い独立した固有な人間である
四六時中、顔を突き合わせているとたまには、イラつくことがあったり、言い返したりすることありますよね(^^)、些細なことが大喧嘩になり、その積み重ねが相手の不信感を抱き、夫婦関係に亀裂が出来てしまいます。
封建時代の男尊女卑DNAは、少なからず残っていて、現役中は経済的な理由もあり問題化しませんが、引き摺っていると最後には熟年離婚する羽目になります。
男女平等の権利は色々な面で法律ができ、女性の地位は昔と比べものにならないほど確立されてきているのです。夫婦といえども一人の固有の人間として認め合いましょう!
まとめ
この記事では、熟年離婚に至らないために日常のコミュニケーションのあり方を探ってきました。
詰まる所、夫婦がお互い固有の立場に立って、より良い夫婦関係を築き、楽しい老後生活を送ることを目標に協力し合う気持ちが根底になくてはならないと考えています。
一方的な押し付けではなく相手の意見を尊重し、ありのままを受け入れる心の準備が必要です。
相手を変えることは出来ません、その姿勢の積み重ねが徐々に円満な夫婦関係へと変っていくのだと思います。それぞれの夫婦に見合ったコミュニケーションのあり方を築き上げて下さい。