こんにちは!
シニアライフを探求するシニアブログのチム(@tikao2440)です。(^▽^)
台風19号は、2019.10.12日に静岡県伊豆半島に上陸。
台風19号がもたらした、かつて無い甚大な被害は何故起こったのか?
私は、多摩川に近い川崎住民のため、多摩川を中心に被害状況とその検証を試みてみたいと
思います。
2019.10.12台風19号の全国被害状況
死者74名、行方不明12名、怪我221名。
【堤防決壊】は52河川73か所、【越水】のべ231河川。
住宅の浸水被害 少なくとも1万3000棟以上
土砂災害 19都県で170件
断水 13都県で13万8000戸以上
停電 約4万3000戸(東電、中部電、東北電)
→2019年10月16日 4時27分現在。 出典:NHK NEWS WEB
甚大な被害の大半は豪雨と河川の濁流による決壊
豪雨をもたらす雨雲が、長い間同じ地域に停滞し続けたことが甚大な被害をもたらした。
堤防決壊は、37河川52か所(2019/10/15. 9:33分現在)
主な決壊した河川(7河川)
・阿武隈川 福島県須賀川市浜尾
・吉田川 宮城県大郷町粕川
・都幾川 埼玉県東松山市早俣
・越辺川 埼玉県東松山市正代と川越市平塚新田
・那珂川 茨城県那珂市下江戸、常陸大宮市野口と伊勢畑
・久慈川 茨城県常陸大宮市の富岡、塩原、下町
・千曲川 長野市穂保
停滞し続けた雨雲
主な河川
出典:dメニュー ニュース
多摩川の氾濫箇所
氾濫した場所は二子玉川の二子橋付近の模様
二子玉川は何故、氾濫したのか?
Yoshimasa Mine @Yoshimasa_Mine
どうも二子玉川のこのあたりから多摩川氾濫しているようです。もともと堤防が無いで昔から危ないと言われてました。
#多摩川氾濫 #二子玉川 #世田谷区 #台風19号 pic.twitter.com/7foxEAmc8w
2019-10-12 23:08:38
【#台風19号】東京都世田谷区の東急二子玉川駅付近で12日夜、多摩川が氾濫しました。もともと堤防がない場所で、土のうを積んでいた隙間から川の水があふれ出しました。 s.nikkei.com/2Md6TgV
過去、.二子玉川の新堤防設置で論争あり
出典:togetter 2019.10.15
多摩川沿いの世田谷記念病院では1階と地下が浸水、患者168名が転院した。
武蔵小杉駅周辺の浸水は多摩川の氾濫ではなかった?
武蔵小杉、下沼部の浸水原因は?何処からの流入なのか?
住民の話では、武蔵小杉駅周辺では川の氾濫ではなく、排水路や下水道から水があふれ出す
「内水氾濫」が起きた可能性もあるとのこと。マンホールから噴き出した水は住宅の中にまで入り込んだ。
多摩川への排水ができなくなり、「内水氾濫」が起きたものと考えられる。
武蔵小杉駅南側、中原街道交差点
多摩川の二子玉川と武蔵小杉の冠水映像テレ朝NEWS [2019/10/14 19:50]
武蔵小杉のタワーマンションは何故、停電、断水したのか?
地下にある電気室が浸水したためと言われている、電気の供給が止まれば、タワーマンション
全ての機能が奪われることが判明した。
向河原駅の下沼部交差点映像
我が家への浸水状況は、
裏道(北)25センチ程、前面道路(南)10センチ程浸水。(北側と南側に高低さ有)
こちらも排水路や下水道から水があふれ出す「内水氾濫」に当たるものと考えられる。
おそらく、武蔵小杉と同じように、あれだけの泥が流れ込んだことは、下水管を通じて多摩川の
土石流が逆流したものと推測される。
内水氾濫については次回、「台風19号の浸水被害!多摩川に流れる山王排水門の検証!!」で詳しく解説しています。
川崎市高津区の浸水は、多摩川の越水(こしみず)か?
川崎市高津区のマンション1Fの60歳男性は何故、共有階段で上階に避難しなかったのか?
決壊箇所の予測は不可能でも、堤防の高低による越水の予測はできなかったのだろうか?
支流、平瀬川の多摩川合流地点で多摩川の圧力が強く、平瀬川の水が押し戻され内水氾濫が起きたもの。多摩川の越水と内水氾濫で低地に浸水したものと考えられる。
荒川、利根川は何故、決壊、氾濫しなかったか?
荒川では、
下流全体の流量を低減する三つのダムの整備と下流の流量を低減する三つの調節池の整備が功をなし、決壊、氾濫に至らなかったものと考えられる。
利根川でも、
第一、第二、第三の三つの渡良瀬調整池を有し、いったん洪水となると河川水が流れ込み、下流に流れる量を少なくしています。このように渡良瀬遊水地は洪水から守るという大切な役割を果たしているのです。
地底50mを流れる世界最大級の地下放水路である。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、
幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができます。
出典:国土交通省
決壊した河川の弱点?
堤防は、土石流によって少しづつ侵食され、耐え切れなくなった堤防は決壊する。
河川は数キロに渡って蛇行している、大雨のみならず、地震、台風が繰り返されることで堤防は弱くなっているように見える。
100%避難して命が助かっても自宅、田畑などの収穫物、道路、橋などのインフラの損害は余りにも大きい。
今後、温暖化による災害の拡大を予測すると、河川の弱点を研究しつつ、堤防の補強をするしか方法はないのでは!
今回、浸水した地域では、そこに住み続けることを断念する人も増えてくるだろう。
そうなれば一段と地方の縮小化、住宅地の価値は失われてしまうだろう。一刻も早く、河川の堤防の弱い箇所から手をつけるべきである。そして、今の場所に安心して住み続けられる河川を目指すことである。
ITが進化する中で、想定外とはいえ、温暖化で自然災害は凶暴になりつつあることは、周知の通りだろう!
都内の規模とは言わないまでも、今後は決壊した河川の健全化を進めてほしい。
自分の避難行動を作る
私と妻は何故、避難しなかったのか?
私も偉そうなことは言えず、避難レベル5の警告にもかかわらず、今回避難はしませんでした。
自宅の位置は、多摩川に近いけれど決壊の恐れがある場所には思えなかったからです。
最悪、氾濫、越水しても浸水は1階までとの予見がありました。結果は前に述べた「我が家への浸水状況は」のところで書きました。
しかし、バックウォーター現象や下水管への逆流については考えもしませんでしたので、今回を教訓に、自分なりの避難計画を立てようと決意しました。
避難先は、災害によって変ってくる可能性があると思います。
大地震時は、
避難できる時間は限られている。自宅(戸建、マンション)の状況により、外に出るか、屋内に留まるかの判断が必要だ。屋内は倒壊の危険性、屋外は落下物の危険性。
身の周りを確認し慎重に行動することだ。
海岸近くの人は、当然ながら避難警告を聞くまでもなく、地震発生後20分前後で高台への避難をすべきである。家族で何処に避難すべきか決めておくことだ。
大型台風接近時は、
台風と雨雲の進行方向を見定め、雨が強くなる前に予め決めた自前避難所に避難する。
車輌の浸水を防ぐため、必要なものを積載し車毎避難する。
例えば、親戚、雨風を凌げる高台、有料立体駐車場、カプセルホテル、漫画喫茶などなど。
自分の身は自分で守る
高齢者は、何故避難しない?
福島県本宮の浸水、死亡者は、1Fのアパートで亡くなっている高齢者が多かった。
浸水に気付いてから1時間ほどで胸の高さまで浸水した。何故、1時間の間に上階に移動できなかったのか?
気がついたときには、扉を水圧で開けられなかったのでは?
相模原では、避難先で一夜を過ごした家族4人が早朝、雨風共に止んだのを確認、自宅に帰宅中、川沿いの細道を軽乗用車で通過中、道路とも川に崩落、一家4人全員死亡が確認された。
家族4人ともご近所から親しまれる仲のいい家族だったそうです。
何のために避難したのか、悲しい限りである、想定外のことは何処でも起こりえるのだ。
車輌ごと川に落ちても、通常の川の流れであれば怪我の程度はあれ死亡することはない高さなのだ、慎重な行動が必要だった。
想定外の災害の原因が、温暖化であれば今後、雨雲低気圧が停滞し暴風、豪雨をもたらすのは必至だ!
日本列島のどこかで起こりうる可能性は増えるだろう。
このような災害時はチョットした判断や行動が生死を分ける。
今回の教訓を生かし、早めの行動、慎重な行動をしたいものだ。